Story
松沢環はミッション系お嬢様学校へ通い、幼馴染みの佐伯美鈴とは富裕層らしい日常を過ごしていた。しかし、父の会社が倒産し、バレエも辞めることになる。友人にも言えず、行き場のない想いを抱える環は、ふと聞こえてきた音の振動に吸い寄せられる。そこでは、新島マリアが和太鼓を叩いていた。その音は力強く豊かで彼女自身の心を表すようだった。声帯損傷で言葉を話せないが明るく、和太鼓を自分の言葉のように叩くマリア。
マリアの積極的な誘いにより、いつしか心が動かされ、和太鼓部の扉を開いた環だったが……。





1999年6月24日生まれ。千葉県出身。0歳から現在の事務所に所属し、子役として活動。2016年から2020年まで「Seventeen」専属モデルを務め、2021年より「non-no」専属モデルに。2018年よりテレビ朝日「仮面ライダージオウ」でオーラ役を務める。主な出演映画は『恋妻家宮本』(17/遊川和彦監督)、『ミスミソウ』(17/内藤瑛亮監督)。『藍に響け』が映画初主演作となる。直近では、「ボーダレス」、「承で終わる。」、「#love_delusion」、「仮面ライダージオウ」のスピンオフドラマといった配信ドラマのほか、NHK東京2020オリンピックドラマ「前髪をあげて」、政府広報コロナ対策CM「keep safe for」など、TV、CM、ミュージックビデオなど幅広く活躍中。待機作に映画『灰色の壁~歯車~』(21/安藤光造監督)がある。
『藍に響け』には、私が演じた環と同世代の現役高校生はもちろん、かつて高校生であった大人を含めて、幅広い世代の方々が共感し、また憧れをいだくポイントが必ずどこかにあるはずです。それぞれの思いを重ね合わせながら観てもらえればなと思います。吹き替えなしで挑んだ太鼓の演奏からは、私たち部員全員の「本気」を感じていただけると思います。この作品が、観た方のもう一度何かをはじめるきっかけになりますように。

2000年1月18日生まれ。北海道出身。2012年に俳優デビュー。2017年のNHK 連続テレビ小説「べっぴんさん」で強烈な印象を残し、その後も日本テレビ「過保護のカホコ」、テレビ朝日「M 愛すべき人がいて」、TBS「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」、MBS「ホリミヤ」など話題のTVドラマに出演。『ハローグッバイ』(17/菊地健雄監督)で映画初主演を務め、その後も『サヨナラまでの30分』(20/荻原健太郎監督)、『モルエラニの霧の中』(21/坪川拓史監督)などに参加。今後も映画やドラマの主演作などが控えている。
この作品はみんなで険しい山を登りきった感覚があります。右も左もわからない和太鼓の世界を、撮影の数ヶ月前から一から教わり稽古を重ね、手にまめができても皮が剥けても、とにかくみんなで叩き続けました。和太鼓の“音”に私たちの想いを全て込めました。撮影中からは想像もしていなかった世の中になってしまいましたが、今だからこそ作品から感じて頂けることもあるのではないかと思っております。国内外の少しでも多くの方に和太鼓を通して“心の叫び”を感じて頂きたいです。

2002年8月13日生まれ。広島県出身。ミスセブンティーン2018に選出された現役の「Seventeen」モデル。2019年、フジテレビ「ココア」でTVドラマ初出演にして初主演を果たす。配信ドラマ「17.3 about a sex」でも主演を務めた。待機作に声優として参加したアニメ映画『神在月のこども』(21/原作・コミュニケーション監督:四戸俊成/アニメーション監督:白井孝奈)がある。ネクストブレイクが期待される女優・モデル。
2021年、無事にこの作品が皆様のもとに届くことをとても嬉しく思います。私が演じた寿は人一倍責任感のある子です。それが故に悩みもがき苦しむのですが、見てくださる方に多く共感してもらえる役どころでもあると思います。撮影が始まる数ヶ月前から始めた太鼓練習は、監督はじめキャストやスタッフの皆さんとの絆が深まった時間でもありました。そこで味わった達成感や喜びはこれからの人生の糧になっていくと感じています。このご時世だからこそ、『藍に響け』を通して勇気を届けることができたら嬉しいです。是非ご覧ください。

2000年10月25日生まれ。東京都出身。2015年の映画『ソロモンの偽証』(成島出監督)での好演が評価され、第25回日本映画批評家大賞・新人男優賞を獲得。その他の主な出演作は『響-HIBIKI-』(18/月川翔監督)、『初恋ロスタイム』主演(19/河合勇人監督)、『ホットギミック ガールミーツボーイ』(19/山戸結希監督)、NHK連続テレビ小説「エール」、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」など。待機作に『胸が鳴るのは君のせい』(21/高橋洋人監督)がある。
本当に太鼓って不思議な楽器だと思いました。彼女達の音を聞いていると気持ちや信念がバシバシと胸に飛び込んでくるようでした。その音を出す為に絶え間ない努力をして、必死になって苦しくなって、それでも撥を掴んで叩く。音になるまでの時間、音になってからの時間。是非その姿と音を沢山の方に見ていただきたいです。

1998年3月29日生まれ。埼玉県出身。『ファンシー』(19/廣田正興監督)で映画デビュー。同年、『初恋』(19/三池崇史監督)のヒロイン役として第42回ヨコハマ映画祭の最優秀新人賞を受賞、第72回カンヌ国際映画祭の公式上映に参加するなど注目を集めた。その他の出演映画は『映像研には手を出すな!』(20/英勉監督)、『佐々木、イン、マイ、マイン』(20/内山拓也監督)、『NO CALL NO LIFE』(21/井樫彩監督)など。待機作に『猿楽町で会いましょう』(19/児山隆監督)がある。
この作品を撮影したのは2019年の末頃でした。あれから長い時間が経ち、世の中も大きく変わりましたが、きっと今だからこそ、和太鼓を通して心と心を響かせ合うこの物語が、観てくださる皆さんの心にも響くと思います。公開延期を経て、ようやく皆さんにお届けできることを嬉しく思います。

2001年10月3日生まれ。兵庫県出身。2019年AbemaTVの恋愛リアリティーショー「白雪とオオカミくんには騙されない♥」の出演をきっかけに芸能界デビュー。2020年のYahoo!検索大賞や#Twitterトレンド大賞にも選出され、SNS総フォロワー数は100万人を超えるなど、同世代から絶大なる支持を集める。2021年も多数のTVCM、地上波テレビ番組やラジオのレギュラー、更には女優としてHuluオリジナルドラマ「悪魔とラブソング」に出演が決定するなど活躍の幅を広げている。
当初の公開時期からは延期になってしまいましたが、無事この作品を見ていただける目処が立ち嬉しく思います。演技も太鼓も経験が無い中で沢山の方に支えられながら撮影することができました。寒い中の撮影ではありましたがみんなでワイワイ本当のチームメイトのように居れたことがすごく印象に残っています。すごく前向きになれる作品になっています。沢山の方に藍に響けが届きますように。

2004年7月6日生まれ。長崎県出身。人気女優の登竜門として名高いポカリスエットのCMで注目を集め、資生堂、三菱パワー、積水ハウス、ワイモバイルほか多数のCMに出演。2021年3月号からは、女性ファッション誌「Seventeen」の専属モデルに新加入。NHKよるドラ「ここは今から倫理です。」や『青くて痛くて脆い』(20/狩山俊輔監督)に出演し、初舞台となる「Romeo and Juliet-ロミオとジュリエット-」ではジュリエット役を務めるなど、女優としても幅広く活躍中。
私が演じた道長神乃はあまり感情表現が豊かな子ではないですが、その分周りが良く見えている、メンバー想いの女の子です。現場では本当の学校の様にキャストの皆と仲良くなりました。和太鼓に初挑戦の子が多い中、みんなで支えあって教えあって、その空気感が今回のお芝居に繋がっていると思います。最初はバラバラだった音が、最後にはみんなの想いが1つになった演奏が出来たと思います。私達が、そして、彼女達が成長していく様子を是非劇場でご覧ください!

2000年12月11日生まれ。北海道出身。2013年から本格的なソロ活動をスタートし、バンド「MAGI©PEPA」(マジペパ)のヴォーカルや、ラッププロジェクト「RINNE HIP」(リンネヒップ)としても活動。数々のライブで高い歌唱力を披露して注目を集める。2018年AbemaTVの恋愛リアリティショー「真冬のオオカミくんには騙されない」シーズン3に参加して話題に。MBSドラマ「荒ぶる季節の乙女どもよ。」(20)やPFFスカラシップ作品『猫と塩、または砂糖』(20/小松孝監督)にも出演。
撮影日までの間、毎日太鼓の練習があり、同世代の出演者のメンバーと本当の部活をやっているようで楽しかったです。撮影の合間には、出演者でふざけあったりみんなでゲームをしたり、本当の学校生活のようで、私に今まで過ごせなかったとても素敵な時間を過ごせました。そんな私たちの本気の姿をぜひ見てください。

1968年12月27日生まれ。兵庫県出身。1991年に大所帯バンド、モダンチョキチョキズにボーカルとして加入し、翌年キューン・ソニーよりシングル「新オバケのQ太郎」でメジャーデビュー。95年からソロ活動を開始。ナレーター、テレビドラマ、映画など、マルチな才能を発揮中。おもな出演作は『愚行録』(17/石川慶監督)、『恋は雨上がりのように』(18/永井聡監督)、『コンフィデンスマンJP プリンセス編』(20/田中亮監督)など。

1976年7月24日生まれ。神奈川県出身。1998年にNHK連続テレビ小説「天うらら」のヒロインを務め、第18回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 新人俳優賞を受賞。その後、フジテレビ「救命病棟24時」、日本テレビ「最後の弁護人」、NHK大河ドラマ「利家とまつ~加賀百万石物語~」などのテレビドラマに出演。近年の主な出演映画は『まく子』(19/鶴岡慧子監督)、『記憶屋 あなたを忘れない』(20/平川雄一朗監督)、『罪の声』(20/土居裕泰監督)など。

10月13日生まれ、山梨県出身。82年早稲田大学在学中に、劇団「第三舞台」で初舞台を踏む。第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門の審査員賞を受賞した『淵に立つ』(16/深田晃司監督)で毎日映画コンクール、高崎映画祭、ヨコハマ映画祭の主演女優賞三冠達成。第72回ロカルノ国際映画祭正式出品の主演作品『よこがお』(19/深田晃司監督)で令和元年度芸術選奨映画部門 文部科学大臣賞受賞。主な出演作に、『かぐらめ』(15/奥秋泰男監督)、『jam』(18/SABU監督)、『洗骨』(19/照屋年之監督)、『愛がなんだ』(19/今泉力哉監督)、『ひとよ』(19/白石和彌監督)、『影裏』(20/大友啓史監督)、『天外者』(20/田中光敏監督)など。今後も多数公開作品を控えている。

1965年2月17日生まれ。青森県出身。1984年に劇団「WAHAHA本舗」に参加し、ソロパフォーマーとしてもTVなどで活躍。舞台、テレビドラマ、映画など幅広く活躍中。テレビ朝日「特捜9」シリーズのほか、『冷たい熱帯魚』(10/園子温監督)、『友達のパパが好き』(15/山内ケンジ監督)、『よこがお』(19/深田晃司監督)、『なんのちゃんの第二次世界大戦』(20/河合健監督)など、個性派俳優として多くの作品に出演。

2000年2月12日生まれ。東京都出身。テレビ朝日系「仮面ライダーセイバー」でヒロインを務め、「週刊プレイボーイ」のグラジャパ!アワード2020最優秀新人賞を受賞するなど、女優、タレントとして活躍。

1995年8月31日生まれ。三重県出身。『きみの鳥はうたえる』(18/三宅唱監督)、『ドンテンタウン』(19/井上康平監督)、『ヲタクに恋は難しい』(20/福田雄一監督)に出演。『ディリリとパリの時間旅行』(18/ミッシェル・オスロ監督)では声優も務めた。

1981年8月18日生まれ。東京都出身。真利子哲也監督の短編映画『ほぞ』(01)で映画デビュー。2017年に『ケンとカズ』(16/小路紘史監督)で第31回高崎映画祭の最優秀新進男優賞を受賞。日本テレビ「レッドアイズ 監視捜査班」、NHK大河ドラマ「青天を衝け」などのTVドラマのほか、『サニー/32』(18/白石和彌監督)、『風の電話』(20/諏訪敦彦監督)、『佐々木、イン、マイマイン』(20/内山拓也監督)など映画にも多数出演。

左から梶原凪(大橋なぎ)、伊藤雛乃(小林ひなの)、谷本琳音(長浜りおん)、重松りさ(都築りさ)、羽田琴葉(望月ことは)、冴木柚葉(神崎ゆずは)、平田理子(野上りこ)、新野ゆき(中川ゆき)
Staff

1965 年生まれ。山梨県都留市出身。桑沢デザイン研究所にて視覚伝達を学ぶ。広告代理店勤務を経て、1999 年に株式会社ヌーヴォを設立。大手企業のプロモーション映像からミュージッククリップやCM など数多くの作品を手掛ける。2015 年、劇場公開映画『かぐらめ』で長編監督デビュー。同作は、第39 回モントリオール世界映画祭ファーストフィルム部門正式上映、第24 回セントルイス国際映画祭、Japan Film Festival Los Angels 2015 正式招待、2016 年4 月に開催されたCanada Film Festival 2016 ではRoyal Reel Winners を受賞し、新宿武蔵野館を皮切りに全国公開した。本作が長編2作目。

漫画家。2006年「おたくの娘さん」にてデビュー。代表作に「幕末ヱイリアン」、「メイデンス・オーダー」、「和太鼓†ガールズ」など。
原作:
孤独な優等生の環と言葉を持たないシスター特待生のマリア。マリアの真っすぐな「和太鼓」の音に惹かれて少しずつ心を開いていく環が、問題だらけの仲間たちを巻き込みながら一緒に成長していく物語。
『藍に響け』は、原作「和太鼓†ガールズ」を基に、映画ならではのアレンジを加えた内容になっています。
神奈川県出身。2006 年「死ぬかと思った」でデビュー。ジャンルを問わず幅広く活躍中。映画『ハローグッバイ』(16/菊地健雄監督)が東京国際映画祭に正式出品。その他の主な作品は、菅田将暉主演のNHK BSプレミアム「ごちそうさんっていわしたい!」(14)、田辺誠一主演のWOWOW 「ネオ・ウルトラQ」(13)、伊藤沙莉主演のフジテレビ「トランジットガールズ」(15)、土屋太鳳主演のフジテレビ「女性作家ミステリーズ美しき三つの嘘」(16)、アニメ「ちはやふる」(11)、「ちはやふる2」(13)など多数。最新作は森絵都原作のドラマ「DIVE!!」(21)。アンドリーム所属。
早稲田大学卒業、株式会社電通に入社。ヨーロッパ市場向けの広告として第1回IAA日本ベスト広告賞においてグランプリ受賞。主なプロデュース作品としてヤマハ発動機、SWITCHキャンペーン、VINO、DRAGSTAR、FJR、Majesty、週刊CHINTAI等のCMに携わる。本作にて映画初参画。今後は映画事業に本格的に参入し、主に新鋭の映画クリエイター発掘育成を促進、映画文化全体の発展を目指す。
広島県出身。映画企画・プロデューサー。大阪芸術大学卒業後、フリーの助監督として活動を開始。2014年、山戸結希監督のミュージックビデオや竹内道宏監督『世界の終わりのいずこねこ』(14)にプロデューサーとして参加。以降の主なプロデュース作は、武田梨奈主演『かぐらめ』(16/奥秋泰男監督)第39 回モントリオール世界映画祭コンペティション、石倉三郎&キム・コッピW 主演『つむぐもの』(16/犬童一利監督)上海国際映画祭、萩原利久&小川紗良出演『イノセント15』(16/甲斐博和監督)韓国・全州国際映画祭、英国レインダンス映画祭、枝優花監督、保紫萌香&モトーラ世理奈出演『少女邂逅』(18)香港国際映画祭などがある。近年では、直木賞作家・道尾秀介氏原案の津田寛治・駒井蓮W主演『名前』(18/戸田彬弘監督)、趣里&菅田将暉出演『生きてるだけで、愛。』(18/関根光才監督)、清原果耶主演『宇宙でいちばんあかるい屋根』(20/藤井道人監督)、『うみべの女の子』(21/ウエダアツシ監督)などに製作参加。グラスゴー15は2017年設立。

Theater

地域 | 劇場名 | TEL | 前売 | 公開日 |
---|---|---|---|---|
東京 | 新宿武蔵野館 | 03-3354-5670 | 上映終了 | |
東京 | ホワイトシネクイント | 03-6712-7225 | 上映終了 | |
東京 | 池袋シネマ・ロサ | 03-3986-3713 | 上映終了 | |
北海道 | サツゲキ | 011-221-3802 | 上映終了 | |
山形 | 鶴岡まちなかキネマ | 0235-64-1441 | 12/17(金)~30(木) | |
福島 | まちポレいわき | 0246-22-3394 | 上映終了 | |
栃木 | 小山シネマロブレ | 050-3196-9000 | 上映終了 | |
千葉 | キネマ旬報シアター | 04-7141-7238 | 上映終了 | |
神奈川 | シネマ・ジャック&ベティ | 045-243-9800 | 上映終了 | |
神奈川 | シネコヤ | 0466-33-5393 | 上映終了 | |
JMAX シアター上越 | 025-524-1232 | 上映終了 | ||
富山 | J-MAXシアターとやま | 076-461-4461 | 上映終了 | |
石川 | シネモンド | 076-220-5007 | 上映終了 | |
山梨 | シアターセントラルbe館 | 055-233-3023 | 上映終了 | |
長野 | アイシティシネマ | 0263-97-3892 | 上映終了 | |
長野 | 上田映劇 | 0268-22-0269 | 上映終了 | |
静岡 | シネ・ギャラリー | 054-250-0283 | 上映終了 | |
愛知 | センチュリーシネマ | 052-264-8580 | 上映終了 | |
大阪 | シネ・リーブル梅田 | 06-6440-5930 | 上映終了 | |
京都 | 京都シネマ | 075-353-4723 | 上映終了 | |
神戸 | 神戸アートビレッジセンター | 078-512-5500 | 上映終了 | |
岡山 | シネマ・クレール丸の内 | 086-231-0019 | 12/3(金)~9(木) | |
広島 | サロンシネマ | 082-962-7772 | 上映終了 | |
愛媛 | シネマルナティック | 089-933-9240 | 上映終了 | |
福岡 | KBCシネマ | 092-751-4268 | 上映終了 | |
熊本 | 熊本ピカデリー | 050-6861-7645 | 上映終了 | |
鹿児島 | ガーデンズシネマ | 099-222-8746 | 上映終了 |




何かと向き合うのは、すごく怖い。一生懸命になるほど、犠牲にするものが増えてきて、上手くいかないことが怖くなるから。大人まであと一歩でありながら、一方で最後の無邪気さも秘めた女子高生たち。映画は、静かでも確かな熱を持つ眼差しで彼女たちを描く。その中で彼女たちは、胸が痛むほど真剣に、訪れる全ての瞬間と向き合っていた。私はふと、その姿と自分の中の色々な葛藤を重ね、一歩前に進むための小さな勇気をもらえた気がした。
社会に決められた大きなルール、人間関係に潜む暗黙のルールの中で笑うことに疲れてしまっても、心動かされる音やリズムに自然と集まった人々は、感動を分かち合える仲間です。大きく振りかぶって太鼓を叩いたその瞬間に、言葉にできない心の叫びが空気を振動して、自分自身や相手を響かせます。音楽を使った表現方法は、この先もずっと私たちに必要なことだと思いました。
「太鼓」という現代において最もアナログな楽器を通して呼吸を合わせる、なんて素晴らしい青春なんだ。1人でも楽しい、みんなと演奏するのはもっと楽しい、バンド歴10年、初心に返りました。
ps.(能登の御陣乗太鼓は父の故郷でもあるのでわたしも幼い頃から見ていたので嬉しかったです!)
女の子たちがたくさんの汗をかきながら必死に太鼓と向き合った時間が、画面からひしひしと伝わってきます。それはもうお芝居とかではなく、彼女たちが本当に向き合ってきた青春そのもの。その時間が儚くて、すごく美しい。その瑞々しさが、羨ましくて苦しくなる!若いっていいなあ。"今"しかないなあ。わたしもまだまだ彼女たちみたいに、真っ直ぐ頑張ろう!!そう思わせてくれる映画でした。
太鼓の鼓動と胸の鼓動が重なり合うような瞬間がたまらない。徐々に鳴り響いていく太鼓の音はまるで彼女たちの心の叫びであり、言葉では表せない想いを音に乗せたように感じました。そこでしか生まれない空気を大切にしながら繊細に演出してくださる奥秋監督を知っているからこそ、感動をより深く味わえました。
とにかく今できる事、今しか出来ない事に対して向かっていく姿や、キラキラの青春だけではない真っ直ぐな姿がとても眩しく、儚い。
自分ではない誰かと関わるのはとても難しい事なのに、難しいなりに更に上を目指していきたいという気持ちやそこに至るまで複雑なのがまたリアルと重なりました。誰かとそんな気持ちを共有する、小さくても大きくても自分なりのゴールを決めて何かを成し遂げる。学生の頃はそんな機会がよくありましたが、何かに対して真っ直ぐ一生懸命になる事こそが年齢を重ねた先にも眩しいほどの青春を感じられるのではないか、そう感じさせてくれる作品でした。
素直になれない少女たちが、素直でしかない“音”に焦がれる。言えない言葉も、抱えた悲哀も、焦燥も嫉妬も重圧も、すべて和太鼓にぶつける。バチで刻まれるビートは、彼女たちの心の鼓動。不器用でまっすぐに、響く。
そのタイトルから爽やかな青春映画を想像して見始めたのだが、まさかのスポ根展開に驚いた。しかし、和太鼓にひたむきに打ち込んでいく若い俳優たちの横顔がクライマックスに向けてどんどん変わっていくことに引き込まれ、その和太鼓の音が言葉や表情なんかよりも豊かに雄弁に感情を伝えてくれることにすっかり魅了された。最後の演奏シーンはもちろんのこと、環とマリアによる夜の静寂の中での和太鼓によるコミュニケーションも必見!
和太鼓の力強い音の魅力と、大人に成長する直前の少女達の危うい魅力。マッチしづらいと思われる二つの魅力が融合した新鮮な音楽映画が誕生した。